二月田温泉殿様湯は第27第島津家当主島津斉興により天保2（1831）年に設けられた温泉です。現在でもお風呂場の敷石や石造りの湯船、当時貼られたタイルが残っており、市の文化財に指定されています。温泉の隣には湯の神様を祀っている湯権現神社があり、指宿温泉祭の前夜祭はここから神輿が出発します。

ヘルシーランド露天風呂たまて箱温泉は口コミサイトの「行ってよかった日帰り温泉＆スパ」部門で4回の日本一に輝きました。人気の理由は、なんといっても絶景露天風呂です。雄大な大自然に囲まれ180度パノラマで見張らせるロケーションはここでしか味わえない最高の贅沢です。和洋2つの露天風呂が男女日替わりで楽しめます。

区営鰻温泉は、指宿唯一の単純硫黄泉の泉質を持つ温泉。皮膚病に効果があることから西郷さんは訪れたのではないかと言われています。明治7年2月15日、従者2人と犬13匹を連れて1カ月ほど指宿に滞在した記録が『樺山資紀文書』に記されています。現在でも西郷さんが滞在したお宅には送られた襦袢（シャツ）が残されています。

指宿温泉の起源は諸説あり定かではありませんが、天文12（1543）年に建立された光明禅寺に「薩州湯豊宿郡」と刻まれた板碑があり、当時指宿を「湯豊宿」と記していたことがわかっています。すでに中世の戦国期には湯が豊かであったことが想像されます。

指宿温泉発祥の湯、いぶすき元湯温泉

半世紀以上の歴史を持つ共同浴場で指宿温泉発祥の湯と言われています。指宿駅から徒歩で15分ほどの湯治旅館街の中にありながら地域に密着した憩いの場として地元の人たちも多く訪れます。男女別々の内風呂があり、昔ながらの風情ある木造湯屋建築が落ち着いた雰囲気を漂わせています。

明治25年創業の湯治湯、弥次ヶ湯温泉

120年以上の歴史ある隠れた名湯です。弥次さんが見つけたという伝説を持つ温泉で、古くから湯治湯として庶民に親しまれてきました。浴室は男女で2つずつあり、湯口から源泉のみが注がれる「弥次ヶ湯」と源泉に水も合わせて注ぐことができる「大黒湯」があります。

昔ながらの温泉郷として いたる所に設置された足湯

指宿には、指宿の玄関口である駅前広場をはじめ、地元の人が集まる交流施設、旅行く人が訪れるホテルなど、いたる所に足湯が設置されています。その種類も豊富で一般的な足湯以外に手湯や砂の足湯もあります。ドリンクを片手にぽかぽかの温泉に足をひたし、談笑している光景を見て懐かしさを感じる人は少なくないでしょう。そんな温泉郷ならではの日常が体感できるのは、昔から豊かな源泉に恵まれ、市民の間で親しまれている指宿だからこそです。温泉とはまた違った気持ちよさを体感してみてはいかがでしょうか。